【令和3年度助成金】中途採用等支援助成金（中途採用拡大コース）｜あすらん社会保険労務士法人

【令和3年度助成金】中途採用等支援助成金（中途採用拡大コース）

2021/04/28

令和3年度の雇用・労働分野の助成金が公表されましたが、その中からいくつかピックアップしてご紹介していきたいと思います。

今回は、中途採用等支援助成金の中の「中途採用拡大コース」です。

＜中途採用拡大コース＞

中途採用者の雇用管理制度を整備した上で、次のＡ、ＢまたはＣにより中途採用の拡大を図る事業主に対して助成するものであり、中途採用の拡大を通じた生産性向上に取り組む事業主への支援を目的としています。

【Ａ中途採用率の拡大】
【Ｂ４５歳以上の方の初採用】
【Ｃ情報公表＋中途採用者数の拡大】

1⃣対象労働者

【Ａ、Ｂ、Ｃ共通の要件】

① 中途採用により雇い入れられた者
② 雇用保険の一般被保険者または高年齢被保険者として雇い入れられた者
③ 期間の定めのない労働者（パートタイマー除く）として雇い入れられた者
④ 雇入れ日の前日から起算してその日以前１年間において、雇用関係、出向、派遣又は請負により当該事業主の事業所において就労したことのない者
⑤ 雇入れ日の前日から起算してその日以前１年間において、申請事業主と資本的・経済的・組織的関連性から見て密接な関係にある事業主に雇用されていた者ではない者

【Ｂ４５歳以上の方の初採用】

⑥ 雇入れ時の年齢が４５歳以上の者

2⃣中途採用計画の策定

次の要件を満たす中途採用拡大等に係る計画（以下「中途採用計画」）を策定し、都道府県労働局に提出する必要があります。

【Ａ、Ｂ、Ｃ共通の要件】

① 中途採用者の雇用管理制度を整備すること
② 中途採用計画期間（以下「計画期間」）の中途採用の拡大について計画していること

【Ａ中途採用率の拡大】

③ 計画期間が、１年間であること

【Ｂ、C】

④ 計画期間が、１年以下で事業主が定める期間であること

3⃣中途採用計画の実施

2⃣の中途採用計画に基づき、次の措置を実施すること

【Ａ、Ｂ、Ｃ共通の要件】

① 2⃣①の中途採用者に係る雇用管理制度を整備すること
② 計画期間内に採用した1⃣の対象労働者を、支給決定日までに事業主都合により解雇等（退職勧奨を含む）していないこと

【Ａ中途採用率の拡大】

③ 計画期間中に、1⃣に該当する者を２人以上雇い入れること
④ 計画期間中の中途採用率（次の a により計算）から、計画期間初日の前日から起算して過去３年間の中途採用率（次の b により計算）を減じた値を２０ポイント以上とすること
ただし、計画期間中に雇い入れた対象労働者の人数が５０人以上である場合、計画期間中の中途採用率は、対象労働者が１０人を超える分については、対象労働者１人を２人分に換算します。
⑤ 計画期間内に採用した対象労働者のうち、雇入れ日から起算して６か月を経過する日までに離職した者の割合が２０％未満であること

【Ｂ４５歳以上の方の初採用】

⑥ 計画期間中に、雇入れ時の年齢が４５歳以上の対象労働者を１人以上採用すること
⑦ 対象労働者のうち、雇入れ日から起算して６か月経過する日において、継続して雇用されている者が１人以上いること

【Ｃ情報公表＋中途採用者数の拡大】

⑧ 計画期間中に雇い入れ、雇い入れ日から起算して６か月を経過し継続して雇用されている対象労働者の数が、１０人以上（中小企業事業主以外は２人以上）かつ計画期間の初日の前日より前の１年間で採用した数を上回ること。
⑨ 支給対象者のうち、雇い入れ日から起算して６か月を経過する日までに離職した者の割合が 20％未満であること。さらに、定着助成（「支給額」参照）を受けようとする場合、⑩の要件を満たす必要があります。
⑩ 中途採用者のうち離職した者の割合（期間中）（次の a により計算）が、中途採用者のうち離職した者の割合（期間前）（次の b により計算）未満であること。ただし、中途採用者のうち離職した者の割合（期間前）が０％の場合は、中途採用者のうち離職した者の割合（期間中）が０％であること。