有期契約労働者が入社1年未満に育児休業を取得した場合、育児休業給付金は受給できるのか?

1⃣そもそも、有期契約労働者が育児休業を取得できる要件とは?

育児・介護休業法における育児休業の対象者は、原則としてて1歳に満たない子を養育する男女労働者ですが、有期契約労働者については、以下のいずれにも該当している必要があります。

・同一の事業主に引き続き1年以上雇用されていること
・子が1歳6か月に達する日までに、労働契約(更新される場合には、更新後の契約)の期間が満了することが明らかでないこと

 

2⃣要件を満たしていないと育児休業を取得することはできないのか?

育児・介護休業法における育児休業の要件を満たしていない場合でも、会社独自の制度で、対象となる労働者の範囲をこの法律で示された範囲よりも広し、育児休業を取得させることは差し支えありません。
ただし、法律を上回る部分は「育児・介護休業法」上の育児休業とは認められません。

 

3⃣法律を上回る育児休業を取得した場合、育児休業給付金を受給することはできるのか?

法律を上回る育児休業を取得させることは問題ありませんが、雇用保険育児休業給付金は受給することができるか、疑問に思われると思います。
原則は、育児・介護休業法上の育児休業でなければ、育児休業給付金を受給することはできず、有期雇用労働者に関しては、休業開始時において同一事業主の下で1年以上雇用が継続しており、かつ、子が1歳6か月までの間に労働契約が更新されないことが明らかでないことが必要です。

 

4⃣派遣労働社員を直雇用して1年未満に育児休業を取得した場合、育児休業給付金を受給することはできるのか?

派遣先として受け入れていた派遣労働者を有期契約労働者として直接雇用した場合で、雇用継続1年未満で育児休業を取得した場合は育児休業給付金の対象となるのでしょうか?

業務取扱要領によれば、派遣社員を直雇用した場合、派遣されていた期間も雇用実績として通算することができるとされているため、派遣期間も併せて1年以上雇用が継続している場合には、育児休業給付金の対象となります。

雇用保険に関する業務取扱要領(令和2年11月2日以降)育児休業給付関係59503-ロ
“派遣労働者に係る労働者派遣の役務を受ける者(以下「派遣先」という。)が、当該派遣労働者を雇い入れた場合については、当該派遣労働者であった者について派遣先に派遣されていた期間も同一の事業主の下における雇用実績としてみなして取り扱って差し支えない。”

また、派遣から直接雇用まで1日の空白がないこと、派遣元から当該社員の派遣を受け入れていたことがわかる書類(派遣契約書など)が必要となりますので、申請の際はお近くのハローワークへお問合せください。

 




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